省スペースを実現した「めんしんたすけ-N2」を新発売
日本インシュレーション株式会社は,この度,免震装置用の耐火システム「めんしんたすけ」シリーズとして,天然積層ゴム免震装置を対象とした耐火システムについて新たに耐火構造認定を取得し,「めんしんたすけ-N2」として新発売しました。
「めんしんたすけ-N2」では,天然ゴム免震装置用耐火システムの従来製品「めんしんたすけ-N」を改良し,耐火パネルを固定式としました。これにより「めんしんたすけ-N」の弱点であった壁との取り合いで,柱と壁の間に相当のスペースを取らなければなりませんでしたが,別紙のように「めんしんたすけ-N2」ではその必要は無く省スペース設計が可能な納まりとなりました。耐火被覆厚さも従来商品の60mm→50mmと薄物化となりました。開閉式から固定式にすることで免震装置と耐火被覆材の気密性が向上し,内部の温度が上がりにくくなっています。この商品の発売により,設計自由度が高まり,より多くのお客様の声に応えることが可能となりました。なお,価格は「めんしんたすけ-N」と同価格となっております。
ただし,「めんしんたすけ-N2」の耐火パネルは固定式のために,免震装置の点検は耐火パネルの取り外しが必要となります。
当社「めんしんたすけ」シリーズの特徴は以下の表のとおりになります。
商品名 | 免震装置 | 特徴 |
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新発売! めんしんたすけ-N2 | 天然ゴム系 積層ゴム免震装置 | 固定式で壁と直接取り合うRC柱に対しても対応可能で省スペースで施工でき,設計自由度が高い。メンテナンスに手間がかかる。 |
めんしんたすけ-N | 天然ゴム系 積層ゴム免震装置 | 開閉式になっており,メンテナンスが容易に行うことができる3種類のデザインから選ぶことが出来る。壁と直接取り合うRC柱に対して壁と柱の距離があく。 |
めんしんたすけ-HD | 高減衰ゴム系 積層ゴム免震装置 | 固定式で壁と直接取り合うRC柱に対しても対応可能で省スペースで施工でき,設計自由度が高い。メンテナンスに手間がかかる。 |
(参考)「めんしんたすけ」とは
近年,免震構造建築物が増加していますが,中間層免震を採用する場合は、免震装置に火災安全性を確保するために、「変形追随性を有する耐火被覆」を施すことが求められます。
しかしながら、これまでは、個別の建築物ごとに国土交通大臣認定を取得するルートC耐火設計法による必要があり、設計期間が短い中規模物件などへの普及が進まない原因となっていました。これに対応して,建築確認(ルートA)で採用できる免震装置(※)の耐火被覆システムが「めんしんたすけ」です。
※注:めんしんたすけが対応している免震装置は天然ゴム系と高減衰ゴム系です。一般認定対象外の免震装置では従来どおりルートCの耐火設計法による必要があります。
(プレスリリースの添付資料は,スペースの都合上省略いたします。)