けい酸カルシウム耐火被覆板および保温材のCFP算定報告書を業界*で初めて算定、公開 -業界の脱炭素化を支援-
日本インシュレーション株式会社(以下、当社)は、けい酸カルシウム板(TLB-1)(以下、「けい酸カルシウム板」)およびけい酸カルシウム保温材(DLC)(以下、「けい酸カルシウム保温材」)を対象に製品ライフサイクル内の原材料調達~製造(Cradle-to-Gate)までのカーボンフットプリント(CFP:Carbon Footprint of Product ※1)を算定しました。
一般社団法人日本LCA推進機構によるクリティカルレビューを受け、このたび業界初の「カーボンフットプリント算定報告書」を公開します。
*対象:けい酸カルシウム耐火被覆板及びけい酸カルシウム保温材、調査時期:2026年8月上旬、当社調べ
背景
わが国は2050年までのカーボンニュートラル化を推進しており、その活動の一環として、2028年の建築物LCA制度※2の導入検討が進められています。
建築物のライフサイクル全体におけるCO₂排出量の把握が重要視される中、建材メーカーには製品単位での環境負荷データの開示が求められています。
当社では、日本産業規格(JIS)に基づき、以下の製品を製造しており、下記製品を対象に温室効果ガス(以下、GHG)排出量を算定し、その結果を公開いたします。
JIS A 5430 繊維強化セメント板規格に規定される「けい酸カルシウム板」 (タイプ3)
JIS A 9510 無機多孔質保温材規格に規定される「けい酸カルシウム保温材」
対象製品
| けい酸カルシウム板 | |||||
| 品種 | 製品名 | 厚さ [mm] | 密度 [kg/m3] | 熱伝導率 平均温度30±3℃ [W/(m・K)] | 備考 |
| けい酸カルシウム板 | タイカライト1号 | 12~70 | 400~450 | 0.073以下 | 耐火被覆材 |
| タイカライト-CFT | 20、25 | 475 | 0.073以下 | 耐火被覆材(柱) | |
| タイカライトウォール(タイカライト壁用) | 25~70 | 400~450 | 0.073以下 | 耐火被覆材 | |
| タイカライト1号(ピ-ス)* | – | – | – | 耐火被覆下張り材 | |
| タイカライトウスイタ | 15 | 450 | 0.073以下 | 中間製品 | |
| *タイカライト1号(ピース)はタイカライト1号の加工バリエーションの一つであり、施工時の下張りとしての用途上、熱伝導率等の物性を要求されない。 | |||||
| けい酸カルシウム保温材 | ||||||
| 品種 | 製品名 | 内径 [mm] | 厚さ [mm] | 密度 [kg/m3] | 熱伝導率 [W/(m・K)] | 備考 |
| けい酸 カルシウム保温材 |
ダイパライトカバー | 22~1,300 | 25~75 | 130 |
0.066以下(200℃) 0.079以下(300℃) 0.095以下(400℃) 0.114以下(500℃) 0.137以下(600℃) |
配管用保温材 |
| ダイパライトアーチカバー | 1,500以上 | 30~75 | 大口径配管・タンク用保温材 | |||
| ※JIS A 9510に規定される「けい酸カルシウム保温材」は、最大内径319mmまでが対象。 | ||||||
公開するカーボンフットプリント算定報告書の概要
① カーボンフットプリント算定目的
② 算定対象
③ カットオフ基準・対象
④ データ情報および参照した規格・ガイドライン
⑤ 算定結果
⑥ 調査の限界と将来の方向性
けい酸カルシウム板(TLB-1) カーボンフットプリント算定報告書
けい酸カルシウム保温材(DLC) カーボンフットプリント算定報告書
今後
今回は対象製品について、原材料調達から製造まで(Cradle-to-Gate)のCFPを算定・公開しました。
今後は、使用・廃棄段階を含む製品ライフサイクル全体(Cradle-to-Grave)での算定を進めるとともに、対象製品の拡大と建材業界の脱炭素化に貢献してまいります。
※1:カーボンフットプリント(CFP:Carbon Footprint of Product)とは
LCA(ライフサイクルアセスメント)の考え方に基づき、製品やサービスのライフサイクル全体で排出される
CO₂温室効果ガス(以下、GHG)の総量を示す指標。
※2:建築物LCA制度とは
建築物LCA制度とは、建築物の計画から解体までの全ライフサイクルにおけるCO2排出量を算定・評価し、
脱炭素化を促進する制度のことです。
リリースに関する問い合わせ先
日本インシュレーション株式会社 管理本部経営企画部
担当:金子、池田
TEL:06-6210-1250 〒542-0081 大阪市中央区南船場1-18-17
Mail:jic-ir@jic-bestork.co.jp