プレス発表

鉄骨はり貫通部用 薄型熱膨張性耐火被覆材「すりーぶたすけ」 鉄骨はり貫通孔補強タイプの認定の適用範囲拡大

日本インシュレーション株式会社は、鉄骨はり貫通部向けの耐火被覆材「すりーぶたすけ」の耐火構造認定を取得し、2012年に販売開始して以降、適用範囲を広げてきました。
さらにこの度、新たに、鉄骨はりの貫通孔の内部(ウェブ面小口)に取り付ける補強リング工法※である、ハイリング工法やEGリング工法等に対応した1時間/2時間の耐火構造認定を取得しました。

すりーぶたすけ製品概要

すりーぶたすけは、吹付ロックウールで耐火被覆する鉄骨はりの、スリーブ管等を設置のための貫通孔用の耐火被覆材です。当社の免震装置用耐火被覆製品で実証されている高性能熱膨張性耐火ゴムシートを使用した商品で、密度 0.28g/㎤吹付ロックウールの耐火被覆工法耐火1時間・2時間の鉄骨はり貫通孔部に対し、わずか6mmの被覆厚での耐火を実現しています。
このため、以下のようなメリットが期待できます。

  1. 鉄骨はり貫通孔を大きく使うことができます。有効径が確保できずに配管が設置できないといったトラブルを低減できます。(右図参照)
  2. 鉄骨はりの構造強度低下の抑制を図ることができます
  3. はりせいを低減することができます
  4. 耐火被覆材の品質管理が容易です

新しい認定の特長

これまで「すりーぶたすけ」の耐火構造認定では、鉄骨はり の貫通孔の内部(ウェブ面小口)に取り付ける補強リング工法(鉄骨はり貫通孔内部補強タイプ)が対象に含まれていませんでした。
近年、これらの貫通孔補強工法を採用する建築物もあり、顧客からこうした工法への対応が求められていました。 そこで、今般の追加認定は、これらの鉄骨はり貫通孔内部補強タイプに対して適用可能なものです。

鉄骨はり貫通孔内部補強タイプについて

鉄骨はり貫通孔内部補強タイプの補強リング「ハイリング」のメーカーであるセンクシア株式会社のホームページによれば、従来の鉄骨はり貫通孔補強方法であるスリーブ補強やプレート補強は、確立された評価方法がなく、慣用的に貫通孔の径や位置を制限しているため、設備計画での自由度が低いものとなっているが、同社の工法では、標準化した特殊な補強金物を用い貫通孔部の耐力評価式が確立されているので、貫通孔の径や、位置の制限を緩和し、設備計画の自由度を高められる、とされています。
ちなみにハイリングは、センクシア株式会社の製品です。
また、すりーぶたすけが適用できない、市販の補強リングもあります。

認定のバリエーションを整理すると

従来の「すりーぶたすけ」の認定では、無補強のスリーブ孔あき鉄骨はりか、補強プレート/リングを鉄骨はりの側面に取付け施工したスリーブ孔あき鉄骨はりに、対象となる鉄骨はりのタイプは限定されていました。今般、取得した認定では、補強リングをスリーブ孔内部に取付け施工するタイプにも適用することができるようになりました。
下表のように、耐火被覆の対象の鉄骨はりによって、適用する認定が異なります。

※市販の補強リング商品の中には適用できないものもございます。商品別の適用可否等詳細につきましては当社営業担当者にお問い合わせください。

鉄骨はり貫通孔部各種補強製品・工法の仕様詳細は、別途取扱いメーカー様の案内・指定等に従う必要がありますのでご注意願います。本資料には、耐火構造認定上の条件(仕様)のみを記載しております。

(参考)適用可能な補強工法の例

  • ハイリング工法 (センクシア株式会社)
  • EG リング工法(日本ファブテック株式会社)
  • フリードーナツ(旭化成建材株式会社)(FD スリーブを使用するタイプは適用範囲外)
商品に関する問い合わせ先

日本インシュレーション株式会社:建築事業部営業開発グループ
TEL:03-5875-8531 / FAX:03-5875-8551
東京都江東区木場2 丁目17 番16 号(ビサイド木場3F)
URL https://www.jic-bestork.co.jp/
(リリースに関する問い合わせは情報管理部まで)

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日本インシュレーション株式会社 建築営業開発部 営業グループ
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東京都江東区東陽3丁目7番13号(ヒューリック木場ビル6F)
(リリースに関する問い合わせは情報管理部まで)