3.部分彫り

（１）彫っていくうちに下絵が消えてしまった場合には，元の下絵を見ながら鉛筆などで書き足します。
（２）画面に凹凸の変化をつけたり，曲面を削ったりして，深みや遠近感が出るようにしましょう。一部分だけを深く彫ったり仕上げてしまったりせず，少しずつ全体を形づけるようにします。

4.仕上げ彫り

（１）切り出し刀か平刀で輪郭線のかどを落とし，丸みをつけます。
（２）サンドペーパーで全体を削ってできあがり。
（３）切りかすや粉を刷毛などで仕上げ面から取り除いてください。

ワンポイントアドバイス

（１）D・E面を彫ったら，A～C各面は少しずつ，バランスを見ながら立体的に彫っていきます。先にA面・C面だけを彫りあげてしまわないように注意）
（２）上図中の↓印各面の境界を彫りこみ，くっきりさせる。

着色する

※「準備と着色について」のページもご参照ください。

(1)まず材料の裏で試し塗りをし，色調や吸水性をよく確認してから作業を開始しましょう。
(2)着色はレリーフの一番奥となる部分から，手前へ向かって行いましょう。
(3)乾燥後，クリアラッカー（スプレー缶入り保護剤）を吹き付けておくと，作品面を汚れや色落ちから守り，美しく保つことができます。

※クリアラッカーを使用する際は，まめに換気を行ってください。また，火の近くでは絶対に使用しないでください。