環境配慮型経営促進事業融資

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平成15年6月18日

中堅企業で初めて日本政策投資銀行の「環境配慮型経営促進事業」により融資を受けました

日本インシュレーション株式会社は,日本政策投資銀行が4月から運用を開始した,環境格付けの専門手法を導入した世界で初めての融資制度である「環境配慮型経営促進事業」に基づき,「環境への配慮に対する取り組みが先進的であると認められる企業」として評価され,中堅企業として第1号の融資を受けました。
当社は,ゾノトライト系けい酸カルシウム鉄骨耐火被覆材,保温材等を主力商品とした都市・建築の防災フロンティア企業として,当社独自の製法である「攪拌法」(昭和41年/1966年開発)を応用して早くから製品の無石綿化を実現し,この技術を欧米の大手建材メーカーにも供与する(昭和53年/1978年)など,早くから今日的な環境問題にも対応した取り組みを実践してまいりました。
一方,近年の環境問題にあっては,イメージ先行の対応ではなく,具体的な環境活動改善への取り組みが求められています。こうした観点から「環境配慮型経営促進事業」では環境スクリーニングによる環境格付けによる評価を行う仕組みになっています。

当社といたしましては,経営の主眼を「品質」と「環境」におき,品質管理活動の継続的改善に取り組む一方,環境面では,環境に配慮した製品開発(U-ブリッド:省エネバンガード資源エネルギー長官賞受賞,K-ブリッド:石油学会技術進歩賞受賞,サンシャイン計画参画等。詳細は添付資料を参照)を進めるとともに,ISO 14001環境マネジメントシステムに基づき,製造工程における省エネルギー,排水合理化,大気汚染防止について具体的な改善目標を設定し継続的な改善活動への取組み,広域再生利用特定産業廃棄物処理者の資格取得等によるリサイクルの推進,地域の環境活動への積極参加等,着実に実績を積み重ねてまいりました。今般の「環境配慮型経営促進事業」に基づく環境スクリーニングでも,こうした具体的な目標を掲げた改善姿勢が高く評価されたものと思料いたしております。また今後とも,これまでの経験と実績を踏まえ,より一層の環境改善努力を行って参る所存であります。

耐火被覆材は,火災による鉄骨架構の損傷・倒壊を防止する重要なものです。
当社は,けい酸カルシウム耐火被覆材市場で約80%のシェアを占めるトップシェア企業として,創業90周年に当たり,耐火被覆材をはじめとする当社製品について、実大施工モデルをご見学いただけるわが国初の展示施設をこのほど開設致しました。
当社製品は,岐阜県産品にもご指定頂いており,中京圏から世界に向けた情報発信を行って参りたいと考えております。当社としては,初めての企画で不十分,不完全なものではございますが、これを出発点といたしまして順次充実させて参る所存でございます。