<トバモライト系けい酸カルシウム製品について>
内装ボード・軒天ボードなどに多く用いられているけい酸カルシウム成形製品は,主にトバモライト系けい酸カルシウムを主成分とした製品です。
- ビルや住宅の外壁等に利用されるALC
- 一般内装板や軒天ボードとして使用されるJIS A 5430 けい酸カルシウム板タイプ2のけい酸カルシウム板製品(高比重タイプ)
- 配管等の保温材に使用されるJIS A 9510けい酸カルシウム保温板2号品(使用温度650℃以下タイプ)
などが,概ねこれに相当します。
耐熱性を示す一例として,トバモライト系けい酸カルシウム製品(JIS A 9510 無機多孔質保温材 けい酸カルシウム保温板2号-17)を1000℃で3時間加熱した結果の写真を下に示します。
加熱収縮が激しく,クラックが発生し破断するなど形状を維持できていません。
(注:本実験は一例であり,本加熱条件にて全てのトバモライト系けい酸カルシウム製品がこのような結果になるわけではありません。ご了承ください。)
<JICのけい酸カルシウム製品/ゾノトライト系けい酸カルシウム製品>
ゾノトライト系けい酸カルシウム成形製品は,1000℃という,極めて高い耐熱性能を有します。非焼成成形素材としては,最高レベルの耐熱性能です。当社の製品は,このゾノトライト系です。
- 当社製品として,耐火被覆板・不燃意匠内装材・調湿建材として使用されるJIS A 5430 けい酸カルシウム耐火被覆板タイプ3のけい酸カルシウム板製品(低比重タイプ)
- 当社製品として,配管等の保温材に使用されるJIS A 9510けい酸カルシウム保温板1号品(使用温度1000℃以下タイプ)
などが挙げられます。
ゾノトライト系けい酸カルシウム製品(JIS A 9510 無機多孔質保温材 けい酸カルシウム保温板1号-15)に,1000℃で3時間の加熱を行った結果が下の写真です。クラックが入るなどの外観変化は全くなく,放冷後の収縮についても,2%以下です。
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